⑨既存の瓦棒葺きから、ガルバリウム立平葺きへカバー工法



今回は、30年経ってサビや震災により破損した瓦棒葺きのトタン屋根を、ガルバリウム工法及びに、通気工法を取り入れて施工させて頂きました。

 

一箇所目は、瓦が落ちて破損した庇屋根部分です。雨漏りが発生し、コーキング等で応急処置がしてあります。




まずは、既存の屋根の上から垂木を打ち、通気工法の土台を作ります。




軒先の部分は、通気口を確保し、鳥やネズミ侵入防止を取り付けます。




その上から、耐久性のあるヒノキの合板を張り付けます。




そして、ゴムアスルーフィング(防水シート)を貼り付け、ガルバリウム素材で、立平葺きを行いました。




縁側はこれで完成です。庇からの熱による室内温度の上昇が抑えられますので、今年の夏からは、冷房費の節減効果もあり、快適にお過ごし頂けると思います。




引き続き、離れの瓦棒葺きの修理です。

こちらの状態は、錆による穴あきがありました。塗装での修理も話し合いましたが、

庇と同じ工法で、こちらも施工させて頂くこととなりました。その理由として、塗装にすると、

10年前後周期で、塗装代というメンテナンスが先々に必要になります。

新しく葺き替えることで、長らくメンテナンスが殆ど必要ないメリットがあるためです。

それと、昔のトタン屋根にはなかった、遮光性機能により、快適に過ごすことが出来るのもメリットです。





離れの完成画像です。こちらも、通気工法により、夏はこれまでより、快適に過ごして頂けると思います。




◎ひとくちメモ◎

一般的に、ガルバリウム鋼板は長持ちすると言われていますが、ひとつ、注意が必要です。

それは、①ガルバリウム鋼板の原板によります。どのメーカーが作ったものであるか。

弊社では、最も信頼性のある『NISC』という日鉄住金鋼板株式会社の製品を主に使用しております。

 

また、②そのガルバリウム鋼板をコーティングして守っている塗料の質に大きく作用します。

弊社では、『JFEカラー』、『東海カラー』、『ニクスカラー』という、全て一流の塗料メーカーを使用されたガルバリウム鋼板を、主に使用させて頂いております。

 

一流の材料を用いながら、低コストで施工できるよう、常に心がけて施工をさせて頂いております。

原板や、カラーの色見本など取り揃えておりますので、実際に材料を見て、触れて頂ければ幸いです。

 

ご質問、ご要望など御座いましたら、何なりとお申し付けください。


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